マイクロプラスチックが自然環境汚染の原因になっていることを知っていますか?
こんにちは。ラメです。
日常的に便利で当たり前の様に使われているプラスチック。
このプラスチックが今、深刻な環境問題となっています。
その中でも自然界の生物や、人体にも影響が出ると言われているのが『マイクロプラスチック』。
この記事ではこの環境問題について考えます。
マイクロプラスチックとは?
マイクロプラスチックとは、微小なプラスチックのことで、明確な定義はありませんが5mm以下のサイズになった物をマイクロプラスチックといいます。
マイクロプラスチックは、歯磨き粉や、ボディソープ、洗顔などのスクラブ剤にも使用されていて、小さなビーズ状のプラスチックとして使用されています。
こういったマイクロプラスチックは、一度自然界に出ると回収するのが非常に困難と言われています。
そして、マイクロプラスチックもプラスチックと同様に自然界で分解されずに半永久的に残ります。
2015年に磯辺篤彦九州大学教授が行った調査によると、海洋に存在するマイクロプラスチックの個数は日本を含む東アジア海域が群を抜いて多く、172万個/㎢となっています。
その数値は実に北太平洋(10万5,100個/㎢)の約27倍、世界の海(6万3,320個/㎢)の約16倍です。
さらに、2016年の九州大学の予測によると、世界の海のマイクロプラスチックの量はこれにどとまることなく上昇し続け、2060年までには今の4倍の量になり、世界の海の魚の量をマイクロプラスチックが上回るという研究結果が出ています。
マイクロプラスチックは人間にも影響がある
前項でも記載した通り、海洋生物の生態破壊が大きな問題になっています。
魚類、甲殻類、貝類、海鳥、アザラシなどの海洋哺乳類が海水に混ざったマイクロプラスチックを食べてしまうことで、消化不全や胃潰瘍などを引き起こし、海洋生物が死んでしまいます。
しかし、それだけではないのです。
海洋生物に影響が出るということは、人間にも大きな影響があります。
マイクロプラスチックを食べた魚類、甲殻類、貝類などを人間が食べることにより、間接的にマイクロプラスチックを摂取していることになります。
『微量だから大丈夫』と思った方も多いかもしれません。
しかし、マイクロプラスチックは消化もされないので体内に蓄積されます。
すると、その蓄積されたマイクロプラスチックで人間にも影響が出てくるのです。。。
自然界で分解可能なマイクロプラスチックの開発に成功
オシャレのために使われるグリッターもそんなマイクロプラスチックからできており、使用禁止を推奨する科学者も。
しかし、自然界で分解される『生物分解』が可能なグリッターがSaba Gray氏とRebecca Richards氏によって開発されました。
『BioGlitz(バイオグリッツ)』
BioGlitzはユーカリの繊維が原料となった土に還る植物性の特殊なフィルムからできている。使用される植物は、国際的な森林保全機関からのFSC認証を受けた持続可能な木々だ。動物実験も一切おこなわれておらず、遺伝子組み換え製品も含まれていない。
微生物のいる土、コンポスト、海、廃水環境で分解され、常温では変化しないので通常のグリッターと同様に安心して使用できる。
画像出典:https://www.bioglitz.co/
引用:https://ideasforgood.jp/2018/07/30/bioglitz/
ここまでキラキラでカラフルな素材が生物分解が可能な素材なのは驚きですよね。
こういった物にまず関心を持ち、使用し続けることで、新たに環境に優しい素材を生み出せるような良い循環が生まれます。
まずは環境汚染に目をむけるところから
色々書いてきましたが、まずは環境汚染や何気なく使っている物の現実に目を向ける事が大切です。
そして、『BioGlitz(バイオグリッツ)』のように生物分解が可能な素材を知っていくことが大切だと思っています。
自然環境汚染と聞くと大きな問題かもしれません。
しかし、問題を解決するには一つ一つの小さな行動の積み重ねからです。
環境に優しい物を知り、使い、広げていく事を今日から始めていくのはいかがでしょうか。