SDGsとは? 未来へ向けて私たちにできること
SDGsとは?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称で、【持続可能な行動目標】という意味です。
2015年に国連サミットにおいて採択された全世界共通のグローバル目標。
つまり、2030年に向けた地球上みんなの新たなゴールです。
この目標は実は全くの新しいものということではなくて、実は2000年から2015年に達成しようとしていたMDGs(ミレニアム開発目標)というものもありました。
MDGsは、2015年を年限として開発途上国の貧困・教育・健康・環境などを改善するための8つのゴールと21のターゲットを掲げるもので、貧困の解消に対し一定の成果を挙げたものの、課題も残りました。
発展途上国の貧困解消はMDGsのときと同様、SDGsでも大事ですが、そのためにはさまざまな問題を解決しなくてはなりません。
それは例えば、
・気候変動の問題
・海の問題
・水の問題
さらに、貧困の問題、ゴミの問題、ジェンダー問題、人権・平等問題など、解決しなければならない多くの課題が絡まりあっています。
SDGsは、発展途上国に限った話ではなく、先進国も対象となっているのが特徴です。
それは「誰ひとり取り残さない(No one will be left behind)」という、SDGsの理念です。
17の目標
SDGsは、以下の17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- 全ての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも 経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
そしてさらに、その成果を測るための232の指標が設定されています。
例えば、ゴール5「ジェンダー平等を実現」のターゲットには「女性差別の完全撤廃」「暴力の排除」「望まない結婚の撤廃」「女性の能力強化や社会進出の向上」などが明記されています。
世界的に見ると、宗教上の理由からもいまだ女性の権利や役割は大きく制限されていたり、限定されている国も多く存在します。世界90ヵ国の統計によると、女性は男性に比べて、約3倍の時間を無償の家事と育児・介護に費やしているとの報告もあります。
世界からみた日本
国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)などは2019年6月に、世界のSDGs達成度ランキングを発表しました。そこで日本は162カ国中15位で、昨年と順位は同変わらず。
依然としてジェンダー平等や責任ある消費・生産、気候変動対策、パートナーシップに大きな課題があると指摘されています。
さらに、世界経済フォーラム(WEF)による男女格差の度合いを示す「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」(2018年版)でも、調査対象となった149カ国のうち、日本は110位(スコア0.662)という結果でした。
女性の雇用や管理職就業率をみてみると、日本の企業では、非正規雇用労働者に占める女性の割合は男性22.2%に対して、女性は56.9%と高くなっていたり、管理的職業従事者に占める女性の割合は13.2%と、男女間に格差のあることがわかっています。
ほかの先進国に比べてジェンダー平等に対する遅れが課題となっています。
世界の取り組みと日本
ジェンダー平等について取り上げると、世界の取り組みと日本の現状には大きなGAPがあります。
EU 諸国はゴール5のジェンダー平等への取り組みが進んでいます。
教育、経済的エンパワーメントと共に、性と生殖に関する健康と権利(Sexual and Reproductive Health and Rights: SRHR)、性的権利、LGBTQI の人びとの権利など、人権の推進を前面に出しています。
さらに、ライフワークバランスに関してもEU は1993 年から取り組みはじめ、欧州議会を通してEU加盟国が国内法を整備するなど、国をあげて取り組んでいることが特徴です。
日本を見てみると、課題である政策決定への参画や管理職にある女性の少なさ、ジェンダーに基づく暴力、職場における多様なハラスメント、社会に根強い女性に対する差別などについては、具体的な対応策は示されていないのが現状となっています。
普段の取り組みから私たちが意識できること
これまで、SDGsについて世界での取り組みや国としての取り組みについて取り上げてきました。
一方で、SDGsは実は身近なところにも関わっています。
例えば、わたしたちがよく知る企業もSDGsに取り組んでおり、スターバックスコーヒージャパン株式会社では、環境に配慮した素材を使った紙カップの使用を開始、プラスチック製のストローを全廃、紙製のストローに2020年までに世界中の全店舗で変えると発表し話題になりました。
企業での取り組みだけでなく、個人でできる取り組みもあります。
国連広報センターは、「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド」を発表した。レベル1「ソファに寝たままできること」、レベル2「家にいてもできること」、レベル3「家の外でできること」に分けて、約40種類の個人でできるアクションが記載されています。
このように、明確な指標をもとに、国、社会、企業、個人全員が参加していくことが可能となっています。2030年の持続可能な世界の実現に繋がっていくのです。
Kanattaの取り組み
Kanattaは、夢に向かって活躍する女性を応援するメディア「kanatta library」の運営や、女子会イベント「kanatta salon」の開催を通して、
SDGsの「目標5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」の実現に貢献します。
自らがやりたいことを自由に表現し、仕事をする女性を応援したいというKanatta代表井口の想いのもと、
女性が輝ける「仕組み」と「コミュニティ」を提供することを理念に掲げ、この会社を立ち上げました。
今後もジェンダー平等の実現に貢献すべく活動を行なっていきます。