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【エシカル消費におすすめ】ダイバーが始めたお店「エコストア・パパラギ」とは

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ダイバーの想いから始まった「エコストア・パパラギ」。どんな想いで取り組み始めたのか?

今、海がプラスチックによってどんどん浸食されています。

 

2016年に放映された「映画『プラスチックの海』」で話題になったように、このままプラスチックを消費し続けると、海の生態はもちろん、私たちのからだにも大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

 

今回ご紹介したいのは、海のプラスチック問題を解決すべく立ち上がったお店「エコストア・パパラギ(以降、パパラギ)」について。

 

パパラギは、2019年4月、神奈川県藤沢市でスタートしました。

日本初のプラスチックフリー用品専門店で、包装なしでの販売や、ボディーソープなどのような液体の量り売りをしている珍しいお店です。

 

このパパラギ発起人は、環境活動家であり41年のダイバー経験を持つ武本匡弘さん。

プロダイバー3人でお店を始めています。

 

ダイバーという職業から、なぜ小売店という全く違った仕事を選んだのでしょうか?

今回は、パパラギが生まれたきっかけや想いなどをご紹介します。

 

きっかけは「サンゴの白化」や「プラスチックの海洋汚染」

 

 

パパラギを開いた武本さんは、ダイビングを40年以上続けているプロダイバー。

最初の20年間は、美しいサンゴが広がる海が見られていたものの、あとの20年は、海の荒廃やサンゴの白化・死滅がどんどん進むのを痛感していたそうです。

 

※サンゴは、地球表面の約0.1%しかありませんが、9万種もの生物がいるとされていて、生命を育んでいる大切な生き物。

サンゴが死ぬと、サンゴ礁をすみかにする生物だけでなく、その生物を食べる生き物もいなくなり、生態系が崩れてしまいます。

 

水中の世界を見てきた武本さんですが、探査・国際交流などを目的に、ヨットを操縦して航海を始めました。

そこで目の当たりにしたのは、大量に漂うごみの数々。

 

2019年12月末におこなった、プランクトン・マイクロプラスチックの採取調査では、5mmよりも小さいマイクロプラスチックが「どこまで行っても」ネットに入っていたそうです。

 

マイクロプラスチックは分解されないため、海には増える一方。

海に住む生物たちは、エサと間違えて食べてしまうこともあるので、消化されず内臓に溜まったり、マイクロプラスチックに付着した有害物質が堆積することで、死に至るケースもあるそうです。

 

「人間がこのまま、海を『ごみ捨て場』のように使っていることを放っておくわけにはいかない」

そんな「海を救いたい!」という想いから、パパラギが誕生しました。

 

どんな想いで商品を売っているのか

 

 

パパラギでは、「買い物は投票だ!」の心意気で、生産者や企業などを応援することも必要だと考えています。

応援したい生産者や企業に、買い物をすることでお金を落とすという考えです。

 

また、価格が決して高くないことも、パパラギの特徴。

どんなに良いものだとわかっていても、手の届かないほど高額だと、消費者は購入しにくいはず。

良いものが、より多くの人に届くようにと、パパラギでは購入しやすい価格のものを揃えています。

 

もちろん、お店に並んでいる商品は、オーガニックフェアトレードなど、選定されたものばかりです。

 

誰にでもできる「買い物」で環境活動に貢献しながら、自身のからだも健康的になるパパラギの商品。

多くの人や生き物、そして海を大切にしたい! という想いが詰まっていて、本当にステキなお店だと思います。

 

すぐに実践できる! エシカル消費

 

 

普段の生活から、エシカルな活動は可能です。

日々の買い物を「ちょっと」意識して変えることで、楽しくエシカル消費をしましょう!

 

すぐに実践できるエシカル消費の方法を3つご紹介します。

 

プラスチックフリーの商品を選ぶ

周りを見渡してみると、プラスチックで作られたものがたくさんあることに気付くと思います。

「100%プラスチックを使わない」とまではいかなくても、なるべくプラスチックが使われない方法で商品を選んでみましょう。

 

エコストア・パパラギでは、

  • 木製の弁当箱
  • 竹を使ったコーヒーカップ
  • 繰り返し利用可能なシリコンラップ

などを取り揃えています。

 

エコな行動はもちろん、可愛くてオシャレなものを使うと気持ちも高まりますよね!

※参考:使う | エコストア パパラギ

 

量り売りのものを選ぶ(過剰包装の商品を避ける)

お肉も野菜も、手に取ってそのままカゴに入れるだけなので、包装された商品を選ぶのはとても便利です。

ですが、包装材はすぐに捨てられて役目は終わり。

毎日買い物をしていると、少し気が引けてしまう方もいるのではないでしょうか?

 

パパラギでは、野菜や果物のバラ売りはもちろん、ボディーソープのような液体も「量り売り」で販売されています。

 

欧米やオーストラリアなどの環境先進国では、すでに普及している「量り売り」のスタイルですが、日本にはなかなか浸透していないのが現状。

パパラギのように量り売りのスタイルが広まると良いですね!

※参考:洗う | エコストア パパラギ

 

地産地消のものを選ぶ

地産地消(地元で生産されたものを、地元で消費すること)も、エシカル消費につながる大切な考え方です。

 

海外から仕入れたものは、船や飛行機によって運ばれてきますが、そのときに排出されるガスは地球温暖化を加速させます。

また、運搬中に腐らないよう消毒液につけてから運ばれてくる場合もあるので、健康にとってもマイナスになる可能性も。

 

国内で生産されたものは、海外より近い分、排出ガスの量も少なくて済みます。

また、より新鮮なものを手に取ることができるのもメリット。

 

国産の商品は、海外と比べて高いものも多いですが、意識して国産の商品を選んでみるところから始めてみましょう。

※参考:安心して食べる | エコストア パパラギ

 

さいごに

 

 

環境のことを調べたり、パパラギ創業者の武本さんの考え方を知れば知るほど、「エシカル消費をもっと実践したい!」と思えるようになった方も多いのではないでしょうか?

 

私たちは、いち消費者として考えながら買い物をすることがより大切になっています。

消費者として、誰から(どこから)購入するかを意識し、応援したいところにお金を落とすことで、エシカル消費を楽しく進めていきましょう!

 

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