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【第二弾】3社クラウドファンディング対談企画

INTERVIEW
あなたの「かなえたい」を応援するメディア、kanatta-libraryは、女性が輝けるしくみとコミュニティを提供する「株式会社Kanatta」のキュレーションサイトです。
注目のイベント情報、SDGs・エシカルといったホットなテーマの最新情報など、あなたのゆめを「Kanatta」にする情報をお届けします。

前回、Venture Café Tokyo主催の『3/14徹底比較クラウドファンディング3サイト!クラファン活用に向けたポイントと向き合い方を知る』が開催された様子をお伝えしました!

今回は、そこで伝えきれなかったセッションの続編を第二弾として、お伝えしていきます。

目次

1.成功を導く鍵とは

2.コミュニティー創りに関して

3.まとめ

1.成功を導く鍵とは

小村さん:クラウドファンディングをやりたい!という方に向けて『成功を導く鍵はどこにフォーカス』すればいいでしょうか?

苔口さん:コミュニティーをまず盛り上げてください!例えば、プロジェクト開始からFacebookページ作りやイベント開催するなどを通して、「1か月後にこのプロジェクトをやるので応援してください!」と宣伝をされている方が、もっとも多く成功されています。

具体的なプロジェクトの事例としては、mui Lab, Inc.さんという、大変綺麗なIOTを作られている京都発のベンチャー企業に関してお話したいと思います。

この企業はコツコツと自社の商品をIOTのイベントにずっと出展する中で「クラウドファンディングを始めます」と発表をされてきました。その結果、クラウドファンディングでも見事、目標達成をされています。

また、この事例と反対によくある例としては、「クラウドファンディングをスタートして2週間経過してもプロジェクトが盛り上がらない、どうしたらいいか」というお問い合わせを頂くことがあります。その問い合わせの際に、こちらから質問することが「コミュニティーを事前に形成されていますか?」と聞きますが、多くの方が「していません」と回答されることが現状です。

小村さん:続いて井口さんいかがでしょうか?

井口:私も苔口さんと同じなんですけども…コミュニティーを持っているかどうかが一番大事!ですね。

いざクラウドファンディングをするとなるとハードルが高く思う方も多いようです。例えば1万円からスタートするような少額起案で始めることをKanattaではおすすめをしています。ご自身がステップを踏み出しやすいようにハードルは下げていますが、ご自身が集めたい金額を達成するには事前の準備が大事です。

今までのKanattaの成功事例としては、もともとメジャーデビューをされていていた歌手が、もう一度再デビューしたいということでクラウドファンディングをスタート。結果、200万円以上の金額を達成された事例があります!

この結果はどうやって達成されたかというと…このプロジェクトの起案者の天音みひろさんは、歌手活動をされていた時に47都道府県を巡り、CDを手売りされていた経験のある方です。この歌手活動時代からのファンとの繋がりがあるからこそ、ファン全員から応援された結果だと思っています。

一方で、達成をされていない方の例として、「ものすごくプロダクトはいいし、プロジェクトページも綺麗なんですけど、なかなか伸びない…」という方とお話をしていると、直接のお友達に「支援してください」と言うことに抵抗がある方が多いことがわかりました。

実際、プロジェクトがオープンした瞬間に支援してくれるのは、直接の知り合いだと思うので、その方への宣伝が遅くなると、どうしてもプロジェクトの盛り上がりに時間がかかります。盛り上がる前に終了ということが見受けられるので、いかに早く知り合いに宣伝をするかが大事だと私は思っています。

山中さん:会場の方にお伺いしますがあなたにとっての成功」とはなんですか??先に話したお二人が言う意見とほぼ同じ意見なので、他に大事なことをお話したいと思います。

まず、クラウドファンディングはプロジェクトごとによって目標は異るものです。目標としては大きく分けて2つ、資金調達とプロモーションやPRが目標としてあるかだと思います。例えば500万円を集めるために、1人で500万円の支援がある方がいいのか、それとも、もっといろんな人に知ってほしいから1人1万円の支援で500万円を集めたいのか…ご自身がどういう方を集めたいのかプロジェクトを通して、ターゲットを掘り下げていくといいかと思います。

また、自分たちが届けたい人は誰なのか、そもそもやりたいことの価値は何か?何を創りたい、やりたいのか…このようなことを考えたうえで、コミュニティーをまず創ってみる。そして、そこでこういう企画をやります!と宣伝することがいいかと思います。

2.コミュニティー創りに関して

小村さん:みなさんコミュニティーが大事だと言っていますが、ぜひ、各社コミュニティー創りとしてどんなことをされていますか?コミュニティーを創るうえでのサポートはどんなことをしていますか?コミュニティーを創るうえでの重要なことは何ですか?

苔口さん:一番よくある質問は「Kickstarterさんは何をしてくれるんですか?」という質問。まず弊社ヘルプセンターでは書き切れないほどの事例があるので、まずそちらを確認することをおすすめしています!

また、実例の紹介では、藍染のベッドシーツを作っている方の案件について。その方はインスタグラムを活用しており、フォロワーもいる状態。こういう方へは、インスタのフォロワーの中で3万人以上いる方を特定して、丁寧にDMを送りました。その後、返事があったらサンプルを送って反応をみる。また、藍染を好んで使っている方はどんな人なのかを考えて、そういう方はどこに集まるかを考える。今回は、小児科の病院にターゲットを絞って実際の藍染ベッドシーツを置いていただいた事例もあります。正直、正解がないということが答えになります。自分たちがターゲットとする届けたい人は誰なのかを考えることが大事ですね。

井口:Kanattaとしては、毎月のイベントをやっています。Kanattaミーティングというところで、実際Kanattaで挑戦されている起案者の方、またこれから検討されている方に向けリアルで集まる場を提供しています。

Kanattaのイベントのコンセプトとして、参加者はいろんなステージの方がいるので、どのような方でも前進できるような場にするという観点でコミュニティー創りについても学べる場になっています。

また、各イベントでは、特に参加者同士が繋がってそこでコミュニティーができるようになっています。そして、これから挑戦する方に対して、起案者同士で支援し合う文化ができたり…と、このようなコミュニティー創りのサポートをしています。

Kanattaアカデミーではどのようなことをやっているのかというと、実際にどうやってコミュニティー形成していくのか、Kanattaコンシェルジュ(起案サポートスタッフ)が、直接、起案者さんと計画立てをしてサポートをしています。まずはイベントに参加していただければわかります。さらに、Kanattaでは社内にインフルエンサーもいる関係でフォロワーの増やし方も直接サポ―トすることも可能です。

小村さん:では、コミュニティーを創るうえで大事なことは?

井口:一番は信用力ですね!キングコングの西野さんも本に書かれていますが、クラウドファンディングは信用をお金に換えるツールといわれています。いかに周りの方に信頼されているかがコミュニティーを創るうえでも、ご自身のやりたいことを発信するという点において、とても大事だと思います。

3.まとめ

3社の『成功を導く鍵』のポイントがあがりましたが、各社とも『コミュニティーの大事さ』をとても熱く語っていた印象ですKickstarter苔口さんのお話でありましたが、京都のmuiさんの事例のように事前に自分の想いを伝えることができるコミュニティーを創ることやSNSでの発信をしていくことが大事なのだと思いました。

また、信用・信頼を勝ち取っていくことが『鍵』ということでしたが、その事例としては、Kanattaで起案された歌手活動をされている方の例がイメージつきやすいですね。クラウドファンディングのプロジェクトだとしても、根底には人の想いや直接の交流の中で、信用・信頼を勝ち得ていくことが大事なのだと私も話を聞いて感じました。

世の中、様々なプラットフォームがある中で、ご自身が描いていることに対して、どこをターゲットにしているのか、どの層からの支援が多いのかなど、事前に調べて活用するといいかもしれませんね。

また、何かに挑戦したいと思ったときに応援してくれるコミュニティーがあるのか、応援してくれる自分のファンがどれほどいるのかも考えて、ご自身の未来へ行動をされてみてはいかがでしょうか?

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