『マッシュルームレザー』に世界のブランドが注目!きのこからつくる最新ヴィーガンレザーとは
こんにちは。
ここ最近、ファッション業界のサスティナブル化がどんどんすすんでいますね。
カバンや財布、シューズなどに使用されてきた革が、動物愛護の観点から見直されてきています。
ファッションブランドのステラマッカートニーは「ファッションの為に動物を殺めるのはどうなのか」と動物性の皮革を使用しない商品開発をしています。
そして、世界的なブランドが動物性の革を見直し始める中、近年注目されているのがキノコから革をつくる『マッシュルームレザー』です。
マッシュルームレザーとは
先程も紹介したようにキノコからできる革が『マッシュルームレザー』です。
きのこを培養して作られる代替レザー「MuSkin」は、きのこの一種・Phellinus ellipsoideusの細胞から作られている。Phellinus ellipsoideusは、主に亜熱帯地帯の森林に生息している大きな寄生菌。同社ではそれらを採取し、ラボで培養している。
ポリ塩化ビニルやポリウレタンが中心のヴィーガンレザーと違い、もともとは生物である「Muskin」は、、「完全に土に還る」ことができるだけでなく、”呼吸”している。その”呼吸”がバクテリアの増殖を抑え、合皮の靴を履いたときに悩まされがちな、足の臭いや汗を抑える効果があるという。また、そのままだと防水性はないが、ワックスを使った加工でその問題も解決する。
マッシュルームレザーの大きな特徴は、ナチュラルな質感でやわらかく、動物性の皮革と手触りがとても似ています。
またキノコ以外の植物性レザーに比べ、非常に強度の高い素材です。キノコレザーを製造する上でできる、シワやキズが本物のレザーに近い味となります。
合皮とマッシュルームレザーの耐久性は?
合皮などのフェイクレザーは、ナイロンやポリエステル素材で上からポリウレタンなどの樹脂層をコーティングして製作されています。その為ビニール感が残ってしまい、どうしても安っぽく見えてしまいます。
それに対し、マッシュルームレザーは本革に近い構造と見た目を持ち、ヴィーガンレザーの中でも耐久性にも優れています。
合皮などのフェイクレザーは水分や熱、紫外線などで少しずつダメージが蓄積され、表面が剥がれたりして、数年で劣化してしまいます。
マッシュルームレザーも多少劣化はあるものの、動物性の皮革同様に、劣化による『味』が楽しめるのがマッシュルームレザーの特徴です。
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マッシュルームレザーの手入れ
天然素材であるマッシュルームレザーは、動物性の皮革同様に手入れをするのがおすすめです。
定期的にオイルやクリームを少量ずつ塗って、乾燥を防ぐことが大切です。
しかしブランドや、商品によっては細かな成分も変わってくるので、購入時にしっかりと手入れについて、お店の方に確認をするのが良いでしょう。
マッシュルームレザーを活用のブランド紹介
■エルメス(HERMES)
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上質なレザーバッグを代表する「エルメス」から、マッシュルームレザーを使用したバッグを発売することを発表しました。
自然とバイオテクノロジーの融合で生まれた新素材シルバニアを、まずは旅行用のボストンバッグとして活用されることが多い“ヴィクトリア”で、カーフスキンの代替として使用し、年末までに発売される予定です。
■ステラマッカートニー(Stella McCartney)
ステラ マッカトニーからマッシュルームレザー「Mylo(マイロ)」を使用した服が登場しました。
今回発表されたのはナイロンのスキューバダイビング用ウェアを再生した素材の上に真修ルームレザー「Mylo」を重ねた、黒のビスチェとパンツの2点。
こちらは販売用ではないが、将来的にはコレクションでもマシュルームレザー「Mylo」を取り入れていく予定だそうです。
■アディダス(adidas)
アディダスでは「完全な循環型のモノづくりを将来実現すること」を最終目標にすると発表しています。
また同時に動物性の皮革や合成皮革などと同等の性能を備えている必要があり、マッシュルームレザーこそ、この課題を解決すると発表しています。
今回紹介したいのが、マッシュルームレザー製の人気シリーズstan smith(スタンスミス)です。
シンプルなデザインは変わらず、おしゃれな一品に仕上がっています。
Stan Smith Mylo™ はこの大胆な目標に向けた大きな一歩であり、本当の意味での「Made with Nature」(自然とのコラボレーション)を実現したフットウエアなのです。
本文参考・引用:adidas stan smith mylo公式HP
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まとめ
マッシュルームレザーなどの天然由来のヴィーガンレザーの可能性は まだまだ未知数です。
10年後20年後に、皮革の常識が変わっているかもしれません。新素材の可能性やこれらの取り組みがとても楽しみです。
こういったサスティナブルな活動や、開発にも目を向けながら日々の買い物を楽しんでみるのも良いですね。
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