日常使いできるエコで便利な「オーシャンボトル」を持ち歩こう!
イギリス発!海を守る水筒「オーシャンボトル」とは?
こんにちは!
2021年は7月22日(木)が海の日ですね。
沢山の恵みを与えてくれる海に優しくしたい!ということで
今回はそんな海の豊かさを守るために、近年注目されている海洋プラスチック問題に取り組むエシカルな水筒をご紹介します。
「海洋プラスチック」に取り組む理由
ところで、どうして「海洋プラスチック」が問題となっているのでしょうか。
まずはその背景についてご紹介します。
世界の海洋プラスチック問題
私たちの生活にとても身近なプラスチックですが、世界の海には年間で少なくとも800万トンものプラスチックが流入していると言われています。
その量はなんとジャンボジェット機5万機分!
2016年の世界経済フォーラムでは、「2050年には海洋プラスチックごみの量が海にいる魚の量を上回る」という予測も発表されました。
これらの海洋プラスチックの多くは海底に沈み、1度沈んでしまうと回収が困難なだけでなく、分解されにくいため半永久的に海底へ残ってしまうと言われています。
海の生態系や人への影響
海洋プラスチックは海の生態系に大きな影響を与えており、プラスチックに絡まったり、餌と間違えて食べたりすることで、ウミガメや海鳥など多くの海洋生物が命に関わる被害を受けています。
さらに海洋プラスチックが紫外線や波に分解されてできる「マイクロプラスチック」は、食物連鎖を経て最終的に人間にたどりつきます。
WWF(世界自然保護基金)によれば、私たちは1週間になんとクレジットカード1枚分(約5g)のマイクロプラスチックを摂取しているそうです。
これら海洋プラスチックの原因のほとんどが私たちが日常生活で使用するプラスチックにあるということで、昨年から日本で実施されているレジ袋の有料化のように、様々な場面・業界で脱プラスチックが注目されています。
1本で3つの社会課題に貢献する水筒が登場!
(出典:OceanBottle|プレスリリース)
そんな海洋プラスチック問題に取り組むエシカルな水筒として注目されているのが、「オーシャンボトル」です。
オーシャンボトルはイギリスに拠点を置くスタートアップのOcean Bottle社と、プラスチックごみのリサイクルによるビジネスを展開するPlastic Bankの協働によって開発されました。
Ocean Bottle共同設立者のwill氏が甲板員としてインド洋で働いていた際に、「ごみの島」と言われるティラフシ島(モルディブ)に行ったことがOcean Bottle社設立とオーシャンボトル開発のきっかけだといいます。
Ocean Botttle共同設立者のwill氏とNick氏(出典:OceanBottle|プレスリリース)
オーシャンボトルは商品の売上げをPlastic Bankに寄付することで、ハイチやフィリピン等でプラスチックの回収に取り組む人々の収入を支えています。
さらに売上げで各地域へリサイクルセンターを建設できる仕組みになっており、➀プラスチックごみ自体の削減、➁貧困問題の解決、➂排出されたプラスチックごみのリサイクルの促進、という3つの社会課題に取り組みます。
今年4月には日本での販売に向けたクラウドファンディングを実施し、目標金額の約4倍近くの支援金を集めるほどの注目を集めました。
社会貢献だけじゃない!使って嬉しい5つの特徴
(出典:OceanBottle|プレスリリース)
社会に素晴らしい影響を与えるオーシャンボトルですが、その魅力は社会貢献に留まりません。ここではオーシャンボトルのさらなる魅力についてご紹介します!
➀購入を通じて海洋汚染問題に直接貢献
水筒1本につき、1000本のペットボトルを回収する基金を集められる仕組みになっており、オーシャンボトルを購入した1人1人が海洋汚染の解決に貢献できます。
➁こだわりのデザイン
Ocean Bottleはより長くボトルを使ってもらうためにデザイン性にこだわり、ノルウェーのデザイン会社K8と協働して幾度も改善を重ね、今の形にたどり着いたそうです。
ボトルの機能も「優れた保温・保冷」、「液体漏れ防止設計」、「食洗機使用可」、「2タイプの明け口」等、使いやすさにこだわっています。
➂素材もサスティナブル
オーシャンボトルは素材もほぼ再生プラスチックや再生ステンレスを使用しています。
現在わずかに使用されているBPAプラスチックも、年内に再生素材に切り替えるようです。
➃豊富なカラー
ボトルのカラーはロック、スカイ、フォレスト、サン、オーシャンの5色から選ぶことができます。
これらは海と海の周りの環境を表していて、優しい色合いが魅力です。
➄最新技術を搭載
オーシャンボトルにはNFCスマートチップが搭載されています。
将来的には飲食店などと連携して、オーシャンボトルを買うだけでなく、使用を通して持続的に海洋汚染問題へ貢献できような仕組みをつくる予定だといいます。
以上のように、沢山の魅力が詰まったオーシャンボトル。
マイボトルを持つ、ということ自体が素敵な取り組みですが、使うボトルそのものでさらに社会をよくできる点が、オーシャンボトルならではの新たな魅力だと思います。
日本での本格的な販売はこれからとのことなので、新しいマイボトルを購入する際にはぜひチェックしてみてください!
身近なものから、サスティナブルな生活を楽しもう
(出典:OceanBottle|プレスリリース)
いかがでしたでしょうか?
「自分のちょっとした選択で、社会をもっと良くできる」というメッセージを、オーシャンボトルは教えてくれます。
「環境問題」「プラスチック問題」と聞くと、大きな問題で暗い気持ちになりがちですが、「おしゃれな水筒」のような日々を明るくするアイテムで、自分にできることからサスティナブルな生活を楽しんでみませんか?
〈参考〉
・世界経済フォーラム:The New Plastics Economy-Rethinking the future of plastics(2016)
・WWF: Your Plastic Diet
・IUCN:Marine plastic
・Ocean Bottle:Homepage
・Ocean Bottle:Instagram
・Ocean Bottle:プレスリリース(2021年4月21日掲載)
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ライター:千葉大学 西沢美樹
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