2人の幸せが、世界の幸せに。笑顔をつなぐ「エシカルウエディング」とは?
みなさんは「エシカルウエディング」という言葉をご存知ですか?
人生最良の日とも言われる結婚式。
実は今、2人の幸せを願う特別な1日へ「エシカル」を取り入れて、幸せの輪を広げようという取り組みが広がっているんです。
今回はそんな「エシカルウエディング」をご紹介します。
”エシカルウエディング”ってどんな結婚式?
「エシカルウエディング」とはどのようなものなのでしょうか?
フェアトレード商品を扱うPeople Treeは以下のように紹介しています。
人生の節目を華やかに祝うだけでなく、環境保全や社会貢献の視点を持って結婚式・披露宴を行うこと。
お料理や引き菓子をオーガニックフードにしたり、フェアトレードのドレスやペーパーアイテムを取り入れることで、途上国の雇用を促進し、地球環境と労働者の尊厳を守ることに協力ができます。
(引用:People Tree :エシカルウエディング)
決まった形式があるわけではなく、人や環境に優しいというコンセプトに沿っていればOKのようです。
開催者が自由に取り入れられるので、無理なくエシカルを実践できそうですね。
取り入れてみたい!エシカルなアイデア
エシカルウエディングの具体例をいくつかご紹介します。
➀フェアトレード/オーガニック素材のウエディングドレス
「フェアトレード(公平な貿易)」とは途上国で生産された原料や商品を適切な値段で継続的に購入することで、途上国の生産者の生活改善を目指すものです。
フェアトレードのウエディングドレスを選ぶことで、ドレスを着る側と作る側双方の幸せに繋がり、またオーガニックコットンなどの素材を選ぶことで、地球環境の保全にもつながります。
②オーガニック素材の食事
式でふるまう食事に、オーガニックな食材やその地域で取れたものを取り入れます。
化学肥料や農薬の使用を減らすことに繋がるのはもちろん、地元の食材を使用することで輸送距離が短縮されて二酸化炭素などの排出量を削減できることに加え、地産地消を促進して地域経済にも貢献できます。
➂オーガニックやフェアトレードのギフト
結婚式で用意する引き出物やギフトに、フェアトレードアイテムやオーガニックのアイテムを選びます。
参加者にも幸せをおすそ分けしつつ、つくり手の支援や幸せにも繋がるなんて素敵ですよね。
コーヒーやチョコレート、ワインなどの食料品から石けんやキャンドルなどの日用品まで様々な認定商品があるので、選ぶのも楽しそうです。
➃再生紙の利用
招待状などに環境に優しい再生紙を利用してみましょう。
バナナペーパーのようにフェアトレード認定されているものや開発途上国で作られたものもあるので、紙選びの際に取り入れてみるのも良いかもしれません。
これらの他にも様々な工夫ができるので、自分たちだけのエシカルウエディングを考えるのも素敵ですね。
今回はその中でも、エシカルなウエディングドレスに焦点を当ててご紹介します!
エシカルなウエディングドレスブランド3選
People Tree(ピープルツリー)
フェアトレード商品を専門とするPeople Treeでは、主にバングラデシュで作られたウエディングドレスを扱っています。
一つ一つ手作業で作られ、丁寧な刺繍が施されたドレスが魅力ですが、一着購入する毎に、1万円がドレスを作った生産者団体に寄付されるそうです。
また、People Treeではフェアトレード/オーガニックの紅茶やフルーツ、タオルなどのギフトセットも扱っています。
綺麗なアクセサリーも販売しているので、ドレスと併せてこだわりのアイテムを選ぶのも良いですね。
(参考:People Tree)
NADELL wedding(ナデル・ウエディング)
京都にアトリエを構え、天然素材を使ったドレスを製作する「NADELL wedding」では、使用する生地を世界基準「GOTS(Global Organic Textile Standard)」認証を受けたオーガニックコットンに厳選。
産地や時期によって様々な色が生まれる自然素材の色を活かしつつ、純白を表現するときには水や空気を汚さないオゾン加工で脱色するなど生地の生産・加工や保管・流通のすべての過程で環境的・社会的な影響に配慮しています。
またNADELL weddingは伝統技術の継承も大切にしており、日本伝統の西陣織など伝統織物を活かしたドレスデザインを考案し、職人の技術に敬意を込めたウエディングドレスを発信しています。
さらに生産の過程で生じる残布もすべて回収し、小物やパーツにアップリサイクルすることで、この世に生まれてきたものを余すことなく使う工夫を行なってるといいます。
(参考:NADELL wedding)
Celia Grace
シカゴを拠点とするブランド「Celia Grace」では生産過程において水や化学薬品の使用を抑えた環境に配慮した素材を使用しています。
扱うのはカンボジアとインドで生産されたフェアトレードのドレスで、途上国の生産者のエンパワーメントにも貢献しています。
さらにCelia GraceではNGO「Tailored for Education」のプロジェクトに参画し、ドレスの購入に併せて世界の子ども達に制服が届ける活動を支援しています。
またフェアトレードのドレスはリメイクによる再利用を前提にデザインされており、結婚式の後も一生ものの衣装として着られるよう、別の服へと作り変えることができるそうです。
(参考:Celia Grace)
思いやりの結婚式で、特別な日をさらに素敵な1日に
いかがでしたでしょうか?
様々なアイデアで実現できる「エシカルウエディング」。
自分たちの幸せが、世界の誰かの幸せにも繋がるなんてとっても素敵ですよね。
手軽に取り入れられるものもあるので、もうすぐ結婚式を控えている方も、いつか結婚式を挙げたいと考えている方も、ぜひ「エシカルウエディング」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?
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ライター:千葉大学 西沢美樹
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