• HOME
  • INTERVIEW
  • 【対談】2人の女性が語る「働く」ということ

【対談】2人の女性が語る「働く」ということ

INTERVIEW

 

シンガーソングライター  美羽希。
株式会社AIR 副社長 COO 井口恵(※2019年8月26日付で株式会社Kanattaへ社名変更、代表取締役に就任)


OL時代の経験も活かして、セルフプロデュースのシンガーソングライターとして活躍する美羽希。その活動は音楽の世界に留まらず、ラジオパーソナリティーやモデル等、活動は多岐に渡る。また、会計士としてのキャリアから一遍、事業家として独立後、株式会社Kanattaの代表取締役としても邁進する井口。様々なターニングポイントを経て、キャリアを積み上げてきた2人に、女性としての仕事や、本年12/25で1周年となるKanattaのサービスについて語ってもらった。


【目次】

・ハードワークを楽しむ
・求めているものを形に
・人生で必要なものは?

 

ハードワークを楽しむ

井口 美羽希。さんは、もともと会社員をやっていたんですよね?

美羽希。 はい、会社員と両立しながらシンガーをしていました。ひたすらがむしゃらに仕事をしていましたが、一旦、自分のやりたいことに集中しようと思って、会社を辞めて本格的に活動をスタートしたのが2016年です。確か、井口さんが株式会社AIRに入られた時と同じ年ですよね?

井口 そうです。お互い偶然、同じ年がターニングポイントですね。なぜ今のキャリアに進もうと決めたんですか?

美羽希。 仕事はすごく面白かったので、このまま会社で働いて、結婚して子供を産んで…という道もあるかなと思ってはいたんです。ただ、人生一度きりだし、どうせならやりたいことをやろうと思って。会社員に戻ろうと思えばいつでも戻れるくらい経験を積んだなと思えたので、シンガー1本の道に踏み切りました。

井口 すごい決断力ですね。

美羽希。 ありがとうございます。こうしたい!と思って行動に移す力って誰にでもあると思うんですけど、仕事がつまらない…と同僚と愚痴を言い合って、何も変えない人たちもいて、もったいないなと感じるんですよね。いろんな人が行動に移せるようなサポートをする仕組みがあるのも、AIRの強みではないでしょうか。
女性の社会進出を応援するという企業理念から、そういうサポート体制として、クラウドファンディングKanatta展開しているのかなと思います。

井口 そうですね。何かやりたいけどどうしたらいいか分からない、何か始めるきっかけが欲しいという女性って結構いるなという現状を知り、そういう方々の力添えができれば、という思いからスタートしました。実は、私がAIRに参画した当時は、扱っている事業はドローン事業のみだったんですよ。

美羽希。 そうなんですね!ドローン、ホームページでみて、面白そうと思っていました!

井口 ありがとうございます。ドローンは男性が多い業界ですが、スマホ一つで操縦ができて、誰にでも開けている分野なので、女性にも活躍するチャンスがあると思うんです。経済的に自立できる女性をたくさん輩出していきたいという思いがあって、女性パイロットの育成をやっているんですよね。
始めは、ドローンのイベントの打ち出し等で、他社のクラウドファンディングを利用していたんです。利用する中で、何かしたいと思った時に一つのネックになるのが資金調達なのかなと感じて。クラウドファンディングをよく利用するし、それなら自社で作ったらいいんじゃないか?ということで、Kanattaを立ち上げました。

美羽希。 これが必要になるからやろう!ってという実行力は、企業としてすごく強みだと思います。大企業だと、企画が決まってから実現するまで、 速くても1年ぐらいかかるんじゃないですかね?大きい会社になればなるほど、それが難しい気がします。

井口 確かに、弊社はかなりフットワークが軽いです。実際、Kanattaを立ち上げることを決めたのは2017年の8月で、サービスオープンしたのが2017年の12月25日なんです。エンジニアの方がには連日徹夜でサイトを作成して頂いて、本当に感謝でしたね。

美羽希。 5か月は速いですね!! すごくハードスケジュールだったんじゃないですか?

井口 そうですね。22時から電話会議をやることもしょっちゅうです。気付くと電話ごしに誰かのいびきが聞こえる…みたいなこともありました(笑)そんな出来事ネタにして、楽しみながらやっていて、今すごい充実してるなって思います。

美羽希。 それ、わかります!私も正直、会社員の時よりも今のほうがハードワークなんですけど、楽しいなって思いますね。しばりがなくなった分、やろう!と思ったらなんでもできますし。今も、来年の2月の映画上映ワンマンライブに向けて準備をしているんですが、責任が全部自分っていう大変さはあるものの、それに勝る楽しさや充実感があるなって感じます。


ワンマンライブの様子

 

求めているものを形に

美羽希。 クラウドファンディングのサービスって、ここ数年で浸透してきたものですよね。私もラジオ番組の CMスポンサーの募集をクラウドファンディングでやって、その時にいろいろ知ったんですが、クラウドファンディングのサイトは200社くらいあるんですよね?そんな中で女性に特化してサービスを立ち上げたっていうのは面白いなと感じますね。初年度の起案数もすごく多かったと聞いています。

井口 幸いにも、みなさんのおかげで1年間で約300件の起案がありました。今はKanttaの基盤を土台として、起業したい方や、夢に向かって努力している方に対して、どうやったらよりよいサポートができるかを考えて、さらにサービス拡大していこうと考えています。その中で生まれたものの一つがリアルクラウドファンディングイベントの開催です。ネットを通すだけじゃなく、直接PR できる場がほしいという意見から、開催することになりました。


2017年6月に行われたリアルクラウドファンディングイベントの様子

 

また、ノウハウをもっと共有し合えるような場がほしいということで、オンラインサロンKanattaの1周年となる今年の12月25日にオープンする予定です。

美羽希。 オンラインサロン!新しいサービスですね!

井口 はい。現在、月に1回女子会という起案者さん向けのイベントを開催していて、その中で上がった意見がきっかけでした。いろんな業種の起案者さんがいるので、違う業種の人と情報交換して、いろんなノウハウが聞きたい!という声が上がってきまして。みんなそういう情報やコミュニティを求めているんだったら、じゃあオンラインサロンという形で作ろう!と決まったんです。ユーザーの方の声を聞いて、こういうサービスもあったらいいんじゃないかということでどんどん立ち上げていたのがここ1、2年ですね。

女子会での1枚

 

美羽希。 話す中でぱっと思いつくこと、よくありますよね。話しながら整理されますし。女子会、面白そう~!私も行きたいなー!

井口 是非是非! 誰でも気軽に参加できるので、よかったら来てください!

 

人生で必要なものは?

美羽希。 じゃあここでクエスチョン!人生で必要なものを3つ上げてください。

井口 1つは仕事!あとは仕事仲間ですね!何をするかよりも誰と仕事をするかの方が大事だなって思うんで。仕事仲間がどうやったら気持ちよく仕事できるかという事を結構考えてます。
あとは何だろうな~リフレッシュはあまりできてませんが大事にしようと思っています(笑)。


美羽希。 仕事仲間との関係が職場の空気を作りますし、仕事に張り合いが出たり、うまくいく可能性も上がりますもんね。リフレッシュはどうされてるんですか?

井口 だいたい寝ますね(笑)。ずっと仕事してしまうので、意識して1か月に1回、何もしない日を作っています。一人でゆっくりする時もあれば、仲間とわいわいはしゃぐ時もありますよ! 美羽希。さんはリフレッシュどうされていますか?

美羽希。 私は部屋を真っ暗にして、その時聞きたい曲を大音量で聞く!っていうのをよくやります。自分の体が無になることを感じるというか。あとは、お風呂にゆっくりつかりますかね。

井口 さすが、アーティストですね! 美羽希。さんの人生で必要なもの3つはなんですか?

美羽希。 私は大事なものを3つって言われたら…仕事も含めて自己実現することと、健康と美容、あと、3つ目はお金を稼ぎたいというのはありますね!自分がやらなくてもいいかもと思ったことはアウトソーシングしたり、お金で時間を買うこともできますし。お金!というと、よくないイメージで捉えられがちですが、自分でやるようになって、改めてお金って大事だなって思うんです。

井口 稼ぎたいは私も強いですね。私はステージアップし続ける人生にするというのが、自分の中での一つの大きなテーマで、ステージアップをどう測るか?を、一番わかりやすい指標が「自分の実力でどれだけ稼げたか」かなと思うんです。
また、何かしたいけどお金がないから諦めるって言うのは、一度きりしかできない人生ですごくもったいないなと思って。一番初めのネックになりがちな資金という面で、サポートできることは、とても嬉しいですね。

美羽希。 女性の社会進出がますます注目される中、今後の発展がすごく楽しみですね!!


シンガーソングライター
美羽希。(みゆき)プロフィール
慶應義塾大学総合政策学部在学中より都内でライブ活動を開始。就職後もライブ活動を精力的に行う。OL時代に学んだことや、叩き込まれたロジカルシンキングを糧に、脱サラ後、セルフプロデュース系アーティストとなる。現在、シンガーソングライターを軸に、モデル、ラジオパーソナリティ、イベントMCとしても活動。今年は脚本・監督・主題歌をつとめる映画制作にもチャレンジ。”悲しいくらいに女”と言われる曲で、聴く人の切なさボルテージを振り切る。東京で4回、大阪で2回のワンマンライブを行い、活動10周年を迎える2020年に全国ワンマンツアー開催を目標としている。

関連サイト
https://www.miyuki-singer-songwriter.com/
https://twitter.com/tune_ki
https://www.youtube.com/user/miyukin7
https://www.instagram.com/miyuki_ssr/


株式会社AIR 副社長 COO

(※2019年8月26日付で株式会社Kanattaへ社名変更、代表取締役に就任)

井口恵(いぐち めぐみ)プロフィール

2010年 横浜国立大学経営学部卒。同年、公認会計士として有限責任あずさ監査法人に入所し、国際部で国内上場会社や外資系企業の監査を担当。2013年11月にはLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン・ジャパンに転職。アナリストとして日本の市場分析やLVMHグループの財務戦略を行う。あずさ監査法人では8割が男性、LVMHでは8割が女性という職場環境を経験し、女性の働き方について考えるようになる。
2016年に会計コンサルとして独立したのち、女性の社会進出支援という経営理念に共感し、当時創業1期目だったAIRに参画。自身の経験や、周りに同じように女性の働き方をもっとよくしたいという思いを持った女性の意見を活かし、2017年に女性を応援するクラウドファンディングKanattaをスタート。

 

 

ライター:かおりん

PICK UP

関連記事一覧